コルビュジエの写真。

Tumblrで面白い画像がまわってきました。

http://fr-c.tumblr.com/post/27990527139/archilista-le-corbusier-painting-a-mural-at


アイリーン・グレイ設計の『E1027』の外壁にコルビュジエが絵を描いている写真らしいです。
コルビュジエが勝手に絵を描いた」というエピソードは知っていましたが、そのシーンを写したものを見たのは初めてだったので、思わずリブログ。

前にフンデルトヴァッサーの全裸になってる写真を見たことがあったけど、まさかコルビュジエの全裸の写真があるとは思わなかった笑

右大腿部にある模様は怪我の痕なんですかね。線の近くに小さい点がポツポツとあるので、おそらく手術したんだろうと思いますが、もしそうだとしたら、すっごい大きな怪我をしていたはずですけど。最初に見たときは義足なのかな?と思うぐらいの大きな模様ですよね。



コルビュジエのDVD。
以前書いた記事の締めの言葉として「日本人こそがコルビュジエを大巨匠に仕立てあげてしまったのではと思ってしまいます」と書きましたが、すごい建築物を設計したんだっていう教えと一緒に、「でもね、コルビュジエはね、」と言って、この写真を見せてくれたら、きっとコルビュジエのことが好きになれますよ。
完璧すぎる人の言うことは素直に受け止められないけど、ちょっと抜けてるところがあると真実味が増すものですよ、と伊集院さんも言ってましたよ。

この写真を見てコルビュジエのことを好きになる人もいるだろうし、逆にコルビュジエのことを嫌いになる人もいるでしょう。建築家を工学、エンジニアリングだと考えている人とか、綺麗なところしか見て来こなかった人とか。でも、反発心からよりエンジニアリングの方面に向かえれば、それはそれでコルビュジエに影響を受けていることにもなるのかな、なんて思います。
どっちにしろ、あの写真のおかげで真実味が増すんだろうなと思いますけど。



彰国社から出版された『パリの運命』の翻訳本が欲しいです。
少し読ませてもらったんですけど、『輝く都市』などの有名ドコロの著書の間に書かれたものらしく、「《輝く都市》の入門書にして、その核心『パリの運命』(彰国社HPより)」らしいです。かなり薄い本で、内容がぎっしり入っているわけではありませんでしたが、いくつか刺激的なトピックが入っていました。
戦中に書かれたものらしく、「防御」とか「市街戦」とか「毒ガス」などについての描写が入っていたと思います。

当時のすばらしい提案も時代が変われば現代に適用するのが難しいとはいいますが、ここまで観点が異なるのは感心しました。防衛を第一に考えた都市計画と、人の滞留や動線を第一に考えた都市計画とではまったく異なるまちの姿があらわれるんだろうなと思いながら、ぱらぱらめくってました。

なにより、カバー装丁まわりが素敵だったので手元に置いておきたいです。

パリの運命

パリの運命