ロックオペラ モーツァルト

先日、念願のロックオペラに観に行ってきました。

場所は渋谷ヒカリエ11Fの東急シアターオーブ


才能に恵まれ、奔放に生きる光ーモーツァルトと、若きモーツァルトの才能に嫉妬し、居場所を奪われる恐怖に堕ちていく闇ーサリエリ。2人の対比をオペラとロックの融合させて描く物語。

まあ、そんな感じです。僕はサリエリという人物のことを知りませんでしたが、映画「アマデウス」などで常にモーツァルトの対比関係にあるように描かれているようで、なんでもサリエリ=暗殺者のイメージがつくられているとかなんとか。宮廷で働くサリエリの役職を奪う形のモーツァルトに嫉妬したという構図を想像しやすいからとかなんとか。

公演前に身につけた予備知識でそんなことを感じていましたが、観劇後も改めて考えてみると、2人の愛憎が描かれていた背後には死がまとわりついていましたね。身の回りの人物の死や、モーツァルト自身の生に対する執念。目に見える形であらわれるものもありました。
おそらく、お話自体はみんな既に知っていることなんだと思います。アマデウスとかあるし、モーツァルトは題材としてドラマチックなものだと思いますし。


ま、お話はお話として、今回の僕の思う見所は役者さんです。

モーツァルトサリエリ役は、中川晃教さん(以下、中川君と書いてます)と山本耕史さんの日替わりダブルキャストなんですが、今回観た日曜の回は中川君がモーツァルトを演じたものでした。

中川君が以前に演じたモーツァルトを観ていないんですけど、とても評価が高いんですよね。CHESS in CONCERTのときに、会場の外でモーツァルトのことを話している人たちを見ましたし、YouTubeにほんの少しだけある動画からも迫力を感じます。

以前のモーツァルトを観ている人からすると、対比関係にあるサリエリ役を演じる中川君は、初見の人とは見え方が違ってくるのかなと思いますし、経験を積んで演じるモーツァルト役を見てみたいと考えて、公園日を選ぶこともできる。そんな楽しみ方ができるのはホントにうらやましい。

中川君が以前にモーツァルト役を演じていることを知ってはいるけど見たことがない、(半分初見ともいえる)僕は迷わず中川君がモーツァルト役の日を選びましたよ笑

第一部はモーツァルトがメインで歌い、第二部ではサリエリがメインになる二部制。サリエリは第一部の始めから出てくるんですけど、たしか第二部になるまで歌わないんですよね。真っ黒い服なので、とても印象的で存在感はあるんですけど、第一部ではナレーション的な登場にとどまっていたように思います。

なので、中川君を目当てにしていた僕としては、ちゃんと当たりの回を選んでいたようです。頭からずーっと聞けたので、とても満足です。
山本耕史さんがモーツァルトを演じている回も見てみたいです。


中川君以外の見所はデカピンクの菊池美香さん。なんだかんだで戦隊ヒーローを生で見たのは初めてでした。思っていたよりもちっさくて、思っていたよりもかわいい。

僕たちの席は2Fなので当然役者さんの表情は読み取れないんですが、真ん中あたりの席だったのはよかったかなと思います。オペラグラスの貸し出しもあったので、二部から借りてみたりもしました。無いよりはいいだろうと思っていたんですけど、確実にあった方がいいですね。
なにしろ、僕がデカピンクだと思ってた人がデカピンクじゃなかったんですから。
ピンクのイメージがあったから、自然と舞台上のピンクの衣装にときめいていたのに、オペラグラスで顔を確認したらAKBの秋元才加だったから、すっごい驚きまし

た…。「デカピンク歌うまいじゃん!」なんて思ってたのに別人なんだもんなぁ。

まぁ本当のデカピンクもちゃんと見つけられたし、歌もうまかったし、ホントにかわいかった。ちいさいお姉さん。

それに、秋元さんのことも見直しました。というか、AKBのことも見直しました。ちゃんとしてる人はちゃんとしてるんだなって。

あとはAKANE LIVさん。彼女は彼女でやっぱりげきうま。出てきたときの変な踊りは笑いそうでしたけど、それ以外は素敵でした。

公演後には、せっかくなのでパンフレットも買っておきました。本の内容に比例しない値段だなぁと思いますが、ああいう場所では飛ぶように売れますね。あとはTシャツとワンピース、CDなんかも置いてありました。パンフレットには個々の役者さんの短いインタビューとか練習風景なんかも載っていて、さきちゃんはちょっと興奮してました。



そうそう。
さきちゃんは演劇を観たことがないと言っていて、今回のロックオペラが初めての観劇体験でした。
僕自身とてもいい舞台だったと思うし、さきちゃんも面白かったと言っていて、いろいろ観に行きたいといってましたが、この舞台を超える豪華な感動ってなかなかなさそうだなぁと思います。ふつーの演劇だと物足りないかもなぁ。