それゆけ国立天文台。

5月4日のことですが、国立天文台を見学してきました。三鷹にあることは知っていたし、国登録有形文化財があることも知っていましたが、これまで行く機会がありませんでした。というか行く気になりませんでした、これまでは。三鷹の端っこから端っこまで行くには電車とバスを乗り継いでいかなきゃいけないってぐらい遠いんだけど、当日は何故かモチベーションが高くて、自転車で行ってみようと思えたので。。。笑  まぁ意外に近かったので、また機会があれば行きたいかな。

国立天文台三鷹キャンパスは常時一般開放(常時公開)していて、さらに見学は無料でした。建物のスケッチをしとるオジさんがいたりするし、奥のほうには芝生が広がってるので普通に時間を潰せると場所だと思います。公園と同じ感覚です。見学者が入れる場所は限られてはいますが、そのなかで見学することが出来る施設は10もあります(国立天文台三鷹キャンパス施設案内へのリンク)。

もちろんそれらの施設で展示されている資料には価値のあるものが多いし、単純に面白い資料だし素直に感動できるものばかりでした。子どもを連れた家族も多かったし、普通に楽しめる場所だと思います。。。が、私はもちろん建築目当てでした。子ども連れでもない孤独な奴でも2時間もの間感動しっぱなしになれる場所です。


とりあえず「第一赤道儀室」「天文台歴史館(大赤道儀室)」「太陽塔望遠鏡(通称:アインシュタイン塔)」の3つが国登録有形文化財となっているので、それを観るだけでもいいと思います。


「第一赤道儀室」は小さい建物で、一台の望遠鏡のためだけの建物って感じがしました。神輿を置いておくための神社の一角みたいな感じと同じ。仏像とかじゃなくて、神輿のイメージなのは現役で動いているから(しかも社会に対して実質的な貢献はしないけど、観念的には影響を与えているところとかも)。丸い造形なのは、屋根部分が回るからですが、実際にボランティアの方が回すのを実演してもらいました。天体(ここでは太陽)の観測するためには、望遠鏡が回らなきゃいけないのは当然だけど、それに合わせて建物の造形が決められていたのを実際に見て「形態は機能に従う」って言葉が聞こえてくるようで。



アインシュタイン塔は外から見るだけなので正直感想はありません。メンデルスゾーンのアレと造形も建物の用途も同じなことからアインシュタイン塔という愛称がついているとのことです。
というか、アインシュタイン塔のようなビルディングタイプとしての「塔」は少ない気がするね。エッフェル「塔」とか東京「タワー」とか高さを求める「塔」はいくつもあるけど、小規模だけどある程度の高さが必要っていう用途って他にあるのかな。思いつくのは反射炉しかないんだけど。。。笑






個人的に一番よかったのはこの「天文台歴史館」です。中に入って、この雰囲気だけで鳥肌が立ちました。快晴な天気の中から、シンと静まった雰囲気がどことなく神聖な気持ちになったし、板張りの屋根の架構を見ただけで黙らざるを得ませんでした。別に、凄い特別な構法とか複雑な構造ではなくて、とてもシンプルなつくりでそれがとても綺麗に見えます。いいカメラが欲しいと心底思いました、俺のコンデジでは全然納まらない場所でした。
綺麗です。



他にも面白い建物はありましたが、奥のほうの芝生が広がる場所に、でっけー百葉箱が2基置いてありました。凹んだ場所にあったので、誰でも簡単にパースが狂った写真を撮ることが出来ます。この写真も載っけたかったんだけど、今月分のfotolifeの容量をオーバーしてしまったみたいで、載せることが出来ません。。。初めてだよ、そんなこと言われたの。


まぁ国立天文台は面白い場所がいくつもあるんだよってことです。ことでした。