ビボーロク。
今日は工学院で講演会を聴講。隈研吾、藤森照信、吉田卓郎による「新宿から建築と社会を考える」というテーマの講演会(公開対談)の私的メモ。
まず。
わかってはいたけど、テーマには一回も言及せず自由奔放な対談が行われ、藤森さんと隈さんが9割を喋り、吉田先生はあんまり喋らず聞き役に徹する感じ。前回の赤瀬川源平が来た回も自由な雰囲気で話題が切り替わっていく、という噂を聞いたので今回もそんな感じだったんだと思います、楽しい雰囲気でした。話題の各所で藤森さんが隈さんに「世界ではどうなの?」と聞く場面がみられて「あぁ、この人は世界で活躍してる隈さんかぁ」と思ってしまった、けど反対にとってもフランクそうで好感を持ちました。
備忘録は箇条書きで。
- 記憶と場所、引き出し、2Dと3Dと記憶
建築設計の過程で3Dでのプレゼンは成り立つものか、等。
- アーキテクトとドラフトマン
レーモンドやミースを引き合いに出して、海外と日本の建築家の役割の違いとどこまでが建築家の役割か、等。
- 現場一品である建築と、人間の体の一品性の類似
ブルネレスキやミケランジェロは彫刻家であり、彼らは自分で手を動かして作品を作るのが当たり前であった。上の項目同様、日本の建築家は世界の中でも自分で手を動かす、等。
- 実作について
- M2とそれ以降の実作について
- 晩成と発酵
- 菊竹の面倒を見る丹下、悔しがる磯崎
- 国籍不明の民家≒インターナショナルヴァナキュラー
- コンセプトからつくる≠材料やテクスチャーからつくる
隈さんは後者で少数派の人。世界の中で日本が異質だけど、さらに日本の中でも隈さんが異質、等。
こんな所かな。書いたメモのほとんど載せたけど、あくまで私的備忘録なのでよくわからなくても構いませんっ。