蠢く建築。

日本からも1店選出された、「世界の素晴らしい本屋さん10選」


10軒の本屋さんがランキングされていて、タイプの違う本屋がランクインしてるのが面白いです。

大きく分けて「街角の本屋さん」タイプと「リノベーション」タイプがありますね。

王立銀行、劇場、ゴシック教会をリノベーション。

イイです。


この3つ全てがそういうわけじゃないだろうけど、本というある意味で高尚なモノを演出するために、わざわざ機能的でない(使いづらい)建築物を選んでるなぁという印象を受けました。劇場とか絶対使いづらいと思うんだけど。。。

それでも、そこを使うのは高尚なイメージを歴史的なイメージを使って本屋を演出しているのかなぁと。銀行をリノベーションした本屋はチェーン会社みたいだし、尚更欲しがる要素ですね。



まぁそんな中で最も心惹かれたのは、もちろんアール・ヌーヴォーですよ。


No.3「Livraria Lello」(レロ書店)- ポルトガル
世界遺産に認定された本屋さん(!)。階段やステンドグラスの装飾が美しいです。

とね。

素晴らしいです。行きたいわぁ。。。



ついでに、動画もあったので載せておきます。



で、よくよく見ると本当にアール・ヌーヴォーか?と疑問に思いました。

階段のうねりと柱の曲線だけ見てると「アール・ヌーヴォーだぁ」って思ったんだけど、階段の手すり下の桟とか1階天井の装飾のしつこさが気になるし、柱もやけに多いしで気になって。。。

で、調べてみたら「ネオ・ゴシック」様式でした。

施工も1869年ということで、アール・ヌーヴォーでは無いみたいです。。。



まぁでもレロ書店を取り上げているサイトやブログを見ると、一番多い写真は階段周りのぐねぐねした場所。

建築やってる人もやってない人も、まず目が行くところはアール・ヌーヴォー的な有機的な曲線には、心惹かれるもんなんだなぁなんて思いました。




写真をひとつ。




以前、歌舞伎町を調べていた時に見つけたお店の入り口部分の写真(調査で何の気なしに撮ったんで、ぶれぶれなのはしょうがない。。。)です。

多分キャバクラかなんかだと。

で、決してアール・ヌーヴォーではないんですけど、よくこんなファサード作るなぁと感心した覚えがあります。

シワやらヒダやらで蟲っぽいっす。