右手薬指の捻挫。
Amazonの配送予定日が31日ぐらいだったから、違う本を借りました。
けど、結局今日届いてしまって大変なページ数になって戸惑ってる今日この頃。
借りたのは前から気になってた東浩紀モノ。
「東京から考える」と「コンテンツの思想」の2冊。プラスでカラーチャート辞典みたいなやつ。
とりあえず返却期限があるんで借りてきた方から。
んで、今はコンテンツの思想から読んでます。
2章の途中まで読んだけど、めちゃめちゃハードコアwww
漫画家や作家、脚本家、アニメ研究家みたいな人達との対談集です。
動物化するポストモダンでもなんとなく想像はついたけど、東さんがアニメやゲーム、サブカルについての知識が豊富でスゴイ。
アニメを製作してる人と同レベルの知識であったり、あるアニメとある文学作品の共通性であったりを会話の中で指摘していて、対談相手(いわば本職の人)をうなずかせる程。
それでいてめちゃめちゃオタク。
感心したのは、作家であったり文学や文章を生業にしている方の勉強の量。
既読部分では村上春樹について議論してるとことか。
あの本で文学界の思考変えてしまったとかいろんな方面に対して手を伸ばしてる感じがした。
小説なんて全然読まないから、何が何だか・・・
まぁ本を読むこと自体も好きなんだろーけどね。
もーひとつ感心したのは、1章に対談相手として出る新海誠さんの映像の作り方。
以前にツタヤで見かけて頭のスミっこに残ってる記憶と本の内容から考えると、監督・脚本・編集からイラストまで全ての工程を一人でやって1つの映像作品を作ったやつだと思う。
この作品は従来のセル画で1コマずつ作りあげるものでなくて、俗に言うギャルゲーのOPや予告編の作り方と似てるそーです。
キャラクターの立ち絵なんかの元々作ってある素材を組み合わせて、ムービーをつくる方法。まぁサンプリングってことだと思うけど。
簡単なことだけど今まで(今現在でも)はカット割りであるとか、コンテであるとかを厳しく設定していかなければならなかったから、自由に編集したりができなかったそーです。アニメとかは分業制ですもんね。
あらかじめ決まったものしか作られないから、編集とゆー多数の素材からつまんで使うという行為ができない。
当たり前だけどしっかり認識させれらました。
自分の設計でも既定の図面だけ用意してればいいやと思って作って、その結果提出用の用紙に空白ができたことも多々あったなぁと思い出させられた・・・www
同じようなニュアンスで「主人公の周りだけで世界が作られるのではない」的なこともあったと思います。
小説でもアニメでも演劇であっても、ある世界における物語であると。
自分たちだけでない存在を意識することが出来ない人やモノや事象があるのに、それらを排するのはどーなんかと。
たしかセカイ系の物語の世界観について「キミとボクとセカイでいいの?」ってゆーのもあったかと。
あまりに小さく、あまりに大きな感覚で、尤もな意見だと。
映像関係の話だから遠くなっちゃうけど、自分一人の意識をどこまで広げていいのかとゆーことと関連がありそーで、都市における皮膚感覚の意識の変化ともつながるかなと思った。
- 作者: 東浩紀,伊藤 剛,神山 健治,桜坂 洋,新海 誠,新城 カズマ,夏目 房之介,西島 大介
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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あとまぁ、錯乱のニューヨークですけど・・・すごく・・・分厚いです・・・
文庫で556ページ・・・www
拷問に近いものを感じる。
建築系のこーゆー本って結構思想的で、抽象的で、理解しづらいものが多い。
あるフレーズでつまづく事が多々ある。
抽象的でわかりづらい表現を何度も何度も噛み砕いていって、自分なりに表現し直すことができてようやく理解ができる。
そのフレーズを理解した上でもう一度いくつか前に戻って、前後関係を読み解く(とゆーか再構成的な感じかな)作業をしなきゃいけない。
さらに、それに対して自分ではどう思うかとゆー作業。
たぶん1冊の本を読むのに他の人の3倍ぐらい時間がかかってる。・・・気がする。
自分で本を書いたりする機会があるなら、人に伝えるとゆー前提で書かなきゃいけんね。