アニソンに惹かれる人間。

最近ますますアニソン聞くようになってきたので、何故アニソンに心惹かれるのかを考えてみました。

まず、参考にしたのが以下のページ。

Google先生で「アニソンが」まで入れて「アニソンが売れる理由」と検索候補が出て、その一番上に出てきた候補だったので参考にしました。)


俺自身の疑問は、何故「心惹かれるか」であって、何故「売れるか」ではないので多少ずれるのは仕方ありません。アキバ系とかそうじゃない人とかいくつかの視点で考察してるみたいですが、少し物足りないです。と言うより、ツッコミ所はいくつもあるんだけど、今回のテーマで一番気になる所だけ考えてみます。その一番気になる所は「アニメソング自体の傾向」という所。

(アニメソング等自体の傾向)

  1. 特に「電波ソング」やキャラクターソングに当てはまることだが、曲調や歌い方に強いインパクトがあり、それがアキバ系の関心を集めている。
  2. アニメ・ゲームの主題歌に当てはまることだが、元の作品が有名な(人気とは限らない)場合、タイアップ効果が働き、曲そのものの出来に関係なく売れてしまう。
  3. 固定ファン、特に収集欲の高いファンの多いアニメソング歌手 および 声優の場合、リリースした曲がその出来に関係なく売れてしまう。
  4. J-POP歌手を起用したアニメソング(夕方のアニメに多い)の場合、その歌手のファンとアキバ系両方からの支持を得られる。


確かにわかる。素っ頓狂な曲も多いし、人気歌手といった視点もわかる。俺がアニソンに心惹かれるのも一個目の理由の「曲調や歌い方に強いインパクト」って所だと思う。決してキャラソンの事ではありませんので悪しからず。面白い歌はそれはそれでイイと思うけどね。


アニソンが一般の音楽と違うのって、やっぱり創作過程って所だと思う。それも一番の根幹である「コンセプト」。建築でもそうだけど最初にコンセプトが無ければ何を目指して作ればいいのか、何を手掛かりに設計すればいいのか進みません。一般の音楽であれば歌手や作曲家、作詞家が伝えたい、やりたい事をイメージして作っていくものだと思います。「両親にありがとう」という気持ちを伝えたい、「生きている事って・・・」みたいな事を考えて作るわけです(実際はどうかしりませんけど、聴取側に伝わらなければ意味が無いので多分そうだと思う)。

成程、そうだね。そういう事ね。



でも、それでおしまい。曲を聞いておしまい。確かに曲を聞いて何か感じるものがあるんだろうけど、それでおしまい。ひとつの完成された曲だね、うん。



私がアニソンに心惹かれる理由はこの辺にあります。とりあえず間違いない事はアニソンもそれ自体ひとつの完成品だし、ひとつの曲として成立してます。これは一緒。絶対的に違うのは「アニメに合うように作られた」って所。アニソンのコンセプト(特にOPやED)は、何かを伝えたいとか「ありがとう」とかではなく、お話のテーマ曲なわけです。思いを伝えたいというコンセプトであったとすれば、物語の主人公の気持ちになって「ありがとう」な訳です。
そいで、心惹かれる理由とした「曲調や歌い方に強いインパクト」があるってのは、そのアニメそのものを表すような曲だからこそ出てくるものであって、単純なインパクトじゃないと思います。電波で単純なインパクトというとモーニング娘とかがそれに当たるはずで、そこには何もコンセプトが無い筈です。まぁ何にも考えずに作った、電波で支離滅裂な曲は誰だって嫌いだと思うけど。。。

けれど、物語を表象してるから素晴らしい、とも思いません。物語を把握したうえで作っているのがわかっているから、一個人の単純な「ありがとう」ソングなんかよりも高尚な曲だと思えてしまって真摯な気持ちで聞けるわけです。俺はガンダム知らないからわからないけれど、見てる人にとっては「哀戦士」は素晴らしいわけでしょ。両陣営とも大切な人を亡くすのは哀しい、けれど信念に基づいて戦っていくんだ、みたいな歌詞な訳でしょ。それこそ作品全体に通底するものだったりして、ひとつの曲として完成されているはずなのに物語を包括するようなバックグラウンドを持った曲としても見れる、そりゃ真摯な気持ちにもなる。

まぁ物語自体が貧相なものだったら、それをコンセプトに据えた曲は貧相に成らざるを得ません。中身の無い物語を表象する歌なんて、中身の無い歌にしかならない。それこそ「曲の出来」が悪くても売れてしまうようなオカシイ状況が生まれる事にもなる。


と、気持ち悪い事を書きました。そんな気持ち悪い人が聞いていた曲は、飛蘭の「mind as Judgement」でした。


歌うめー。