中途な印象文。

白樺湖へ合宿へ行った時に書いた感想文を見付けたので晒してみる。といっても村野藤吾の小山敬三美術館について、1つしか書いてないけど。


 展示室の平面は自由な曲線が重なり、外観はふくらみが2つあるような感じ。敷地は緩やかな斜面であり、展示室の低部を持ち上げた設計となっている。設計趣旨というか建物紹介レビューにもあったが、地面から生えたような設計―曲線を使い地面と壁面を繋げている―がされており、施主である小山敬三の作品のイメージを取り入れているとされるが、一部を持ち上げることで軽さが発現していた。ある視点に立つと、小山夫人の横顔に見えるというお話もしていただき(本当かどうかはさておき)、村野の小山に対する心遣いともとれる造形がなされていた。
 (そんな楽しい外観の)一方で、内部には自由な曲線が十分に活かされているとは言い難かった。曲線が使用されているのは展示室であったが、立面が湾曲し敷地に合わせて床も下っていくが外に比べてダイナミックさを感じられなかった。。。持ち上げている事による内部への影響も皆無。多分に小さな建物である事が大きな要因だと思うし、ギャラリーという用途が外部との接続を拒んだといえる。


ここまで。

おまけで写真。