モリスとモリスの妻とウェッブは三角関係だったんだって。そんで悩んでたんだって。

今日は上野の東京都美術館に行ってきました。

『「生活と芸術―アーツ&クラフツ展」ウィリアムス・モリスから民芸まで』ってやつです。

こないだ新宿駅内のポスターに、ウィリアム・モリスの名があったのを発見して、即座に行くことを決めました。




モリスとかアーツ・アンド・クラフツといった名は、近代建築運動の先駆けとして必ず挙がるものなので、建築やってりゃみんな知ってると思います。

けど、実際に行ってみると展示されてるのは建築というよりは、内装関連が大半で、来館してる人も建築やってる人よりも、そっち関係(わかんないけど、住居とかインテリアとか服飾とか)の人や、レトロ趣味であろう人が多かった。

建築関連の人物や事柄は、人の生活っていうとても身近なコトだから、興味ある人が多いんだろうと。前回書いた建築って分野が狭いもんだっていう内容とは反対の事が起きてる訳です。

だからなのかは、よーわからんが、俺みたいな学生が少数いる他には、オバチャンしか居なかったんじゃないかなwww

美術館なのにスッゲーうるせーし、ぞろぞろ集まって動くし、人が後ろにいるの気にしないしwww


この展覧会が始まったのが1月24日で、始まったばかりだから人が多いってのがあるんだろうけど、美術館は人が居ない時に行くべきだと再認識。

人混みキライ。





以下、展覧会の感想。少ないけど。

大筋は掴んでいたけど、順路に沿って歴史の流れを確認できる内容でした。

展覧会の副題にある通り、最初はモリス周辺の作品から展示されていきます。

朝日新聞の特集(号外?)が置いてあったので、確認しながら書いてますが、展覧会は3部構成で成り立っていて、1部から英国、ヨーロッパ、日本という流れになっています。

モリス(というかアーツ・アンド・クラフツ)の主戦場であったイギリスから、大陸に移り、そして遠い日本へっていう流れ。



総括してしまうと、手工芸って簡単に口に出しちゃダメな気になれます。

どんだけテマヒマかかってんだ・・・と思うものが300点以上あるんだからねぇ。言葉を失うっつーかねぇ。

モリスのイメージは、椅子とか机のスペシャリスト感じだったんだけど、想像以上にあらゆるものに長けていたようで、本の装丁から壁紙のデザインから・・・

作者ごとに展示ブースがあるわけじゃないんで、他の作者のものとごっちゃになってるかもしれないけど、ホントに様々なものが展示されていました。

中でも、ドでかいタペストリーには度肝抜かれました。




「コレを手作業ですかぁ・・・・・・・・そうですかぁ・・・・・・ねぇ・・・・・・・」




としか考えられなかったwww

今現在では、スグに出来上がってしまうものかもしれないけど、技術云々よりもまず、作ろうと思う人が居ないだろーなと思ったw


個人的で簡潔な作品の感想としては、ステンドグラス作品とアメコミ調の作品群がよかったです。

確実にアメコミではないのだけど、そう見えてしまいました。すいません。




ここからちょいと批判というか、意見になっちゃうんだけど、展覧会の流れについては正直微妙と思った。

3部構成ってトコね。

アーツ・アンド・クラフツの流れじゃない物が入っていて、途中から流れが無くなってる気がした。

マッキントッシュとかホフマンとかの展示品があって、確かに手工芸なんだけど違う観念で作られたものでは?と。

セセッショ・・・いやなんでもないです。

マッキントッシュやホフマンの作品自体はとても刺激的だったし、素晴らしかったから、全く問題ありません。



そいで、日本にはアーツ・アンド・クラフツの影響ってあんまし無いと思います。

確かに、それまで見てきた感じのタイルだったり“手工芸”って感じのものはあるけど、全然違う。

アーツ(ryの特徴として挙げられてる植物のモチーフは全くと言っていいほど出てこなかったし、手工芸っていっても日本独自のものにグリッドパターンや色使いが入ったって感じ。

壺や水差しとかは完全に形が違うと思うし、再現されてる「三国荘」の展示にも植物なかった(コレは朝日新聞の写真を見る限り)しねぇ。




アーツ・アンド・クラフツというよりセセッションの流れでしょ。


そうなんでしょ。




いえ、嘘です。

批判なんてありません。






俺が知らないだけかも知れないけど建築系の展覧会が全然ありません。

ギャラ間も、GAギャラリーもやってないです。


とりあえずは、現在唯一(わからんけど)建築系の展示やってる、東京オペラシティアートギャラリーってトコに行ってきます。

ディーナー&ディーナーという建築事務所の展覧会が行われてますんで。

スイスの建築事務所みたいです。



いつ行こうかなぁ。