沸騰都市サンパウロ篇をみる。

TVタックルを見て、なぜかNHKでやっていた沸騰都市を見たくなって、いまサンパウロの回を見ています。

エタノールビジネスを中心に環境エネルギーの拡大している様子が明らかにされていきます。

ブラジルの成長は投資やオイルマネーなど突発的なものではなく、1975年に始まったアルコール計画(プロアルコール(Proalcool))による国土を利用した自国の成長によるものであり、世界規模で環境意識が高まるとともにその需要が高まることで成長していった様子が述べられています。世界的な金融危機の状態でもブラジルは大丈夫、そのために準備をしてきたとルーラ前首相が喋っている様子が流れていましたが、熱帯雨林を除いた国土の4分の1すらまだ利用されていないということで、成長の伸びしろというんでしょうか、発展の余地がかなり残されているようです。

また中間層の人々の人口がブラジル全人口の半分以上になったことが示されていて、自国の消費活動も活発に行われていくであろうことがわかります。エタノールの値段もガソリンに比べて割安であったりするようで、車を持つ人が増えているようでした。それに伴う社会問題として、インフラの整備が遅れているようで、平日の朝10時から81キロの渋滞とかが日常のようでした。さらにそれに伴う事象として、ブラジルの富豪の間ではヘリコプターの移動が多いようで、サンパウロのビル街ではヘリポートがあることが資産価値のひとつに数えられるようです。

ヘリからのビル街の景色は東京よりもすごいものでしたね。東京はビル街とビル街の間に背の低い住宅地があったりするものですけど、見える所全てがビルっていうね。


ブラジルのエタノールビジネスは新たなビジネスとして注目されているようで、バイオ燃料国際会議の場ではアフリカの国々の参加が見られました。熱帯気候の国々ではエタノールの原料でもあるサトウキビの栽培ができ、石油などのエネルギーを確保するのが難しいため、自前でできるエタノールに注目しているとのことで、ブラジルも積極的にノウハウを提供する立場であるようでした。

ブラジルには世界のリーダーを目指すという国家戦略もあるようで、エタノールの生産国が世界に広がればアメリカと中東が主導権を握る現在のエネルギー勢力図がブラジルを中心とした新しいものに変わる可能性があるとして紹介されていました。



日本には土地も資源もないのでエタノールビジネスに参加したとしても、自前で生産できない時点で搾取される側にいなければならざるをえません。再生可能エネルギーといってもどこまでできるんでしょうか、メタンハイドレートも数年先でしょうし、実用化はさらに数年先でしょ。

はあ。ブラジルはすごいっす。