赤みがかって茶色っぽくて黄色い外観の家。

先々週に行ったオープンハウスの感想です。

コヤマアトリエの「東中野の家」です。
建物の中でカメラを構えるのをためらったので、写真は外からの一枚しかありません。

第一印象は「キューブシュークリーム」みたいな家。パティスリーブラザーズのお店が吉祥寺にありますけど、そんな感じのする外観です。建物の色と形が似ているだけじゃなくて、仕上げの土っぽさ(詳しくは聞きませんでしたが、あれは土壁でいいのかな?)からも「手作りしました」みたいな雰囲気が出ていて、好感の持てるものでした。コンクリートの基壇に据えられたオブジェみたいな感じも、展示されたシュークリームのように見えます。

1Fはリビング、キッチン、お風呂、納戸など。
リビングは吹き抜けになっていて、そこに面した部分は全面ガラスで相当気持ちいい空間になっていました。施主の方が床座の生活をしているとのことで、キッチンのレベルが下がっていたり(敷地自体が坂の上にあったので、そのレベル差を活かしたのでしょうか)、500程度の高さの障子があったりしました。床座の生活は椅子座よりも当然床に触れる機会が触れる機会が多いので、床材にも気を払われていたように思います。資料を見る限りお子さんもいるようなので、床材だけでなく他の仕上げの部分にはかなりこだわりを持っていたような気がします。

2Fは2つの寝室と書斎とベランダ、それに渡り廊下的な部分。
ベランダはかなり気持ちのいい場所になってました。隣家との間には壁があるので、外なんだけど閉じられた内部空間という雰囲気になっていました。細長くて半閉鎖的な感じ(自分で書いていて、微妙な表現だと思うけど)は、一緒に見学に行った友達と「ここに書斎が欲しいね」という同じ感想になりました(笑)
渡り廊下的な部分は、5cmぐらいの角材が5cmぐらいの間隔で置かれているもので、正直俺の体重だと怖かったです(笑)。まぁ気持ちい場所なのはたしかでした。


他にも気になる所がいくつか。
まず天井に渡された部材が中途半端なところで途切れていたことです。柱のから渡されているはずの部材が明らかに離れていました。継いでるようにも見えなかったので、単純にデザイン上のことだと。
あと、ドアや障子の上部のスライドさせる部分に、ほそい鉄が仕込まれていたのにはグッときました。シンプルだけど、とてもスマートで。本当は素材が何かはわからなかったのですが多分鉄もしくはスチールのどちらか。
最後に、建物の前に設置された郵便受けとチャイムは藤森さんの建築の影響を感じました。銅の感じから素材感とか手作り感とかがあってよかったです。