start.

卒制のテーマは具体的には決まってないんだけど、キーワードはいくつも思い浮かぶので、そいつらを解説チックに列挙しますー。

言葉の定義とか使い方を間違えている可能性が多分にあるし、それをワタシの言い回しにするので、悪しからず。


言わずと知れた現代芸術を表する言葉。こいつの持ついくつかの意味のうちから、いくつか取り上げます。五十嵐太郎さんの「現代建築に関する・・・」の内容からの影響です。

『差異なき世界』
塚本さんいわく、現代は外部と内部の差異が見出しにくい時代であるとのこと。外部と内部ってのは海外と日本にも置き換えられる。海外にあるものでも日本にあるものが多く、特徴がない世界になっている。

言うなればヒエラルキーの欠如。


『境界面への執着』
伊東豊雄いわく、スーパーフラットという言葉が当てはまる建築家として妹島さんの名前を挙げています。妹島建築はガラスを象徴的に使う建築が多く、ガラスの透明性や反射、ガラス面に装飾を集中させている。

これはフラットな面、境界面に対する執着なのでは、と。

またフラットな境界ということで、東さんはパソコンのモニターを挙げている。別の場所にあるモニターだとしても、ネットをすると同じ情報や同じ画像が映し出される。

これもまた、モニターという境界面を通して得られる経験というものに繋がるのでは。


こいつは何度も書いたけど、もっかい。
フランス語で影、面影。にせもの、まがいもの、模造品という意味。消費社会においては俗物的、即物的なもののことで、どちらかというとマイナスイメージの言葉、だと思う。
建築のビルディングタイプとしては、コンビニエンスストアや郊外のショッピングセンターとか。

産業革命以前からシミュラークルの萌芽は認められる(と思う)が、これが意識され始めたのは産業革命以後だと思う。建築史における流れとしては、工業製品の使用に対する姿勢としてはアーツ・アンド・クラフツ運動やドイツ工作連盟といったものが認められる。

コンビニエンスストアなどのシミュラークルに分けられる建物、つまりチェーンストアやフランチャイズ産業革命以後に発展したもの。もーちょい言うと19世紀半ばなんで、産業革命と丁度リンクしますね。

工業製品→画一化された建物とシステム化された経営が合わさる。

  • メタ

思いっきり東浩紀の影響です。

メタ - Wikipedia

こいつのページの「広義のメタ」ってゆー項目を参考に。

広義に、何かを取り込んだ何か、何かについての何か、といったものがメタと呼ばれる場合がある。たとえば、Wikipediaの記事一覧の一覧などはメタ的なものの一つだろう。情報理論では、情報に付加されるそれ自身に関する情報がメタデータ(メタ情報)と呼ばれる。

また、小説をテーマにした小説や、映画をテーマにした映画などがメタな小説(あるいはメタ小説)、メタな映画などという風に言われることがある。この「小説内小説」「映画内映画」と言った入れ子構造は「小説とは何か、映画とは何か」という、それ自体についての自意識を如実に表していることが多く、それぞれ研究の対象となる(メタフィクションを参照)。


定義としてはこのイメージ。

動物化するポストモダン』で言及されていたメタ物語の考え方です。
一つの物語だけで完結するものでなく、大きな物語と呼ばれる世界観や設定の中で色々な選択肢や物語がある感じ。それぞれの様々な物語のことをメタ物語とする。

こうした多様性から考えられる"多義的"というイメージとは逆に、それらの選択肢からひとつの物語を選ばなくてはならない為に"一義的"であるという、ある意味矛盾、二律背反的な性格も持っている。


なかば動物のようにむさぼるさま。
二次創作など一つの物語を多様に解釈したり、コンビニ等のシミュラークルなものが都市に増えることと関連付けることができる・・・かな。



他にも情報・位相、改修・改築、装飾といったものもkeyとして考えてます。


今はこいつらの関連付けと敷地候補を同時に進めてます。

やりたいことに合った敷地を探すのか、敷地の問題点を見つけるか、卒制はどちらかに分かれると思うけど、ワタシは前者です。

まだまだ調べてますが。



まー行きます。やります。